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2017 10,01 07:32 |
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◆声本時評 vol.052より
西山耕一郎 (著)『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』 飛鳥新社 ¥1,200 (Kindle版¥890税込) 2017/05刊 第1章 「最近、よくムセる」は老化のサインだった! 第2章 「のど」を鍛えれば、寿命は10年のびる! 第3章 飲み込み力がアップする8つの「のど体操」 第4章 誤嚥を防ぐ「食べる」ルール 九か条 第5章 「のど」の大問題・小問題 お悩み解決Q&A 第6章 人間は「のど」から衰え、「のど」からよみがえる! これ声本じゃないですが、 「のど体操」として、 バッチリ、トレーニングが書いてあるので取り上げました。 肺炎は日本人の死因の第3位。 大部分は高齢者の誤嚥性肺炎です。 それを防ぐには口腔ケアをやれ、 というのがいままでの常識。 それだけじゃ足りない、 「のど体操」でのどを鍛えろ、 というのがこの本です。 「のど体操」は8つ。 1)ごっくんトレーニング 2)シャキア・トレーニング 3)ペットボトル体操 4)風船ふくらまし&吹き戻し 5)吹き矢 6)口すぼめ呼吸 7)ハイトーンボイス・カラオケ 8)のど仏スクワット これ、1)2)6)は呼吸・嚥下リハビリで標準的に使われる方法、 3)は上野式発声法などでおなじみのトレーニング法、 4)はよくある呼吸トレーニング、 そして5)はうちのストローブローイングとほぼ同じトレーニング。 8)もうちのピッチストレッチとそっくりです。 かぶってますね。 それだけ的を射たトレーニングということです。 確かにこれをやれば誤嚥性肺炎は防げるでしょう。 それぞれのトレーニングは既知ですが、 専門職の専売特許だった技術を、 一般向けにわかりやすく示した点、 呼吸と発声のトレーニングを明示した点、 それがこの本の最大の特徴です。 どっちもこれまでなかったことです。 著者は耳鼻科医。なるほど、さすがです。 というか、自分も同じことを前から考えてました。 こんなこと言うと、後出しジャンケンみたいで、 カッコ悪いことこの上ないですが、 一応サイトにも、この本が出るずっと前から その主旨のことは載せてました。 ので、嘘ではないです。ホントです。 実は出版社にほぼ同じような企画書を出してたんですが、 これは声の本の次にしましょう、 なんて言われて、 先送りになってました。 自分もそっちはおまけ的な気分だったので、 そうか、という感じだったのですが、 この本がAmazonでベストセラーになってたり、 週刊新潮に取り上げられてたりすると、 思わず、悔しいなあ、と呟いちゃったりして。 まあ、こういうのは早いもの勝ちですから、 ぐち言ってもしょうがないんですけどね。 誰が書こうが、誤嚥性肺炎が減ればいいんです。 でもくだんの某出版社、せっかくの儲け口、逃したなあ。 だってやっぱり、そう思いますよねえ。 PR |
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