メルマガ「発声は面白くて深い!」記事
隔週刊メルマガ「発声は面白くて深い!Let's声の筋トレ」の主要記事です 発声運動エクセサイズ研究会発行
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HN:
渡邉 佳弘
HP:
発声運動エクセサイズ研究会
性別:
男性
職業:
言語聴覚士、学術博士
自己紹介:
発声運動エクセサイズ研究会代表
このメルマガをきっかけとして、幅広い方々に面白くて深い発声という現象に興味を持っていただければ幸いです
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2016
08,01
09:59
【コラムその37】叫び声が気になる
CATEGORY[声のコラム]
◆気になるボイスコラム◆ vol.037 2016.08.01号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆
叫び声が気になります。
人はなぜ驚いたときに叫び声を出すのでしょうか。 叫び声は「あっ!」とか「キャーッ」とかです。たいてい大きな高い声です。聞いている方までビックリします。 反射的、といえばそうなんでしょうが、くしゃみやまばたきのような本当の生物的反射ではありません。 叫び声をあげると何かいいことがあるんでしょうか。気になります。
叫び声は、急に何かが目の前に現れた時とか、急に大きな音が聞こえた時とかに出ます。身の危険を感じて、それを本能的に周辺の仲間に知らせるために叫ぶのでしょうか。 確かに叫び声を聞くとビックリして警戒します。もしくは危険対象への威嚇とか。 でも誰もおらず、ひとりでいるときにも叫び声は出ます。さらに、実際に何かを見聞きしなくとも、急に何かを思い出したりしたときにも叫び声は出ます。 必ずしも外部の危険に反応して叫び声を出すわけではないようです。ポイントは「急な」の方にあると思われます。
身体の仕組みの方から考えると、急に何かに対応しなければならない事態が発生した場合、全身が緊張します。 これは交感神経の作用によるものです。全身の筋肉が収縮して一種の防御姿勢をとりつつ次の行動に備えるわけですね。 全身の筋肉が収縮するから、声帯も閉まって声が出る、ということでしょうか。声が高くなるのも声帯が収縮してピンと張った結果ということならわかります。
ただ叫び声が次の行動への備えになる、とはあまり思えません。それに交感神経の作用で全身の筋肉を収縮させるなら、息を止める、という反応でも構わない気もします。 それでも叫び声というのであれば、やっぱり威嚇なり危険伝達なりプラスされるメリットがあるのでしょう。 考えてみると驚いた時の叫び声は人間だけでなく、犬やら猫やらも出します。進化の上で、息を止める群と叫ぶ群で叫ぶ群が生き残る確率が高かったということでしょう。 叫び声は想像よりも役立つシステムで、私たちは生物としての根源的なところから叫び声を出しているのかもしれません。
ところで昔学生さんに、女性はどうして「キャー」と叫ぶんですか、と訊かれたことがあります。 おそらくですが、叫び声が「キャー」になるのは半分は文化で、半分は身体的必然性と思われます。
身体的必然性の方を解説すると、驚くと力が入って首をすくめるようになりやすいのですが、そうすると舌の根元が相対的に上にあがり「き」や「い」を発音する形が出来上がります。 そこで声を出し始め、そのままでは声が出しにくいので首を上げ口をあけると、「キャー」とか「いやー」「やー」が出来上がります。 驚いた時に出しやすい発音と言えるでしょう。
で、文化的な面を考えると、なにしろはっきり発音として「キャー」というのは基本的には日本だけです。 欧米では「キャー」もあるでしょうが、「ヤー」とか「アー」です。つまり「キャー」は自然発生というよりは、日本人の叫び声を聞いてそう覚えるわけですね。 いつからそうなのかはもちろん記録に残らないことなのでわかりません。平安や縄文の頃の叫び声はどうだったのでしょうね。
なかなか叫び声が気になります。
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