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2015 06,15 15:23 |
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◆発声のワンポイント解説◆ vol.010 2015.06.15号より
☆発声にまつわるわかりにくい用語・概念や発声エクセサイズのコツなど、 テーマを毎号ひとつ選んでワンポイント解説します☆ 声楽やボーカル指導を受けるとよく喉を開いてとか喉をあけろとか言われます。これはどこをどうしろと言うことでしょうか。 あける場所としては大きく分けて二つあって、ひとつは口腔〜鼻咽腔にかけての空間、口の中とその奥の喉ヒコのあたりの空間です。ここの空間を広げると声帯で出した声がここで反響して増幅されるので、いわゆる深い声とか響く声になります。空間をあけるために動かす主な部分は上あごの後半分にあたる軟口蓋と口蓋垂(喉ヒコ)と舌です。軟口蓋と口蓋垂は上にあげる感じ、舌は平たくして喉の方に下げる感じにします。ただし軟口蓋と口蓋垂は上げ過ぎると閉鼻声という鼻が詰まった感じの声になってしまいますので、適度なところを探す必要があります。口を開けた突き当たりにある咽頭壁も動きますが、ちょっとコツが必要で練習は難しいと思います。首とか喉に力が入らず軟口蓋や舌を動かせるようになれば理想的です。 さてもうひとつのあける場所は喉頭前庭・喉頭腔から中咽頭にかけての空間、つまり声帯の上から舌の根元あたりにかけての空間です。ここの空間を広げると声帯で出した声がそのまま口腔に届くのでよく通る声になります。この喉頭前庭・喉頭腔から中咽頭にかけての空間はあけるためにどこかを動かす必要はありません。ここの空間はもともと何もしない状態で開いているので、余分な力さえ入らなければ通る声になるはずです。しかし声を出すということは声帯に力を入れるということですので、つい発声と一緒に喉頭や口腔の筋肉にも力が入ってしまいます。そうなるとこの空間は狭くなって声は通らなくなってしまいます。できるだけリラックスして目的の筋肉のみに力を入れられるようトレーニングしましょう。 なお頭の位置・首の角度などにより自然に舌や声道の形は変わりますので、それを利用して空間を広くする工夫もありますが、自分でコントロールできたほうがどんな状況でも使えて便利でしょう。喉頭を圧迫するような無理な角度はNGです。 PR |
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