メルマガ「発声は面白くて深い!」記事
隔週刊メルマガ「発声は面白くて深い!Let's声の筋トレ」の主要記事です 発声運動エクセサイズ研究会発行
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HN:
渡邉 佳弘
HP:
発声運動エクセサイズ研究会
性別:
男性
職業:
言語聴覚士、学術博士
自己紹介:
発声運動エクセサイズ研究会代表
このメルマガをきっかけとして、幅広い方々に面白くて深い発声という現象に興味を持っていただければ幸いです
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2015
06,15
15:20
【コラムその10】「透明感のある声」という表現が気になる◇声の文化
CATEGORY[声のコラム]
◆気になるボイスコラム◆ vol.010 2015.06.15号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆
「透明感のある声」という表現が気になります。
声の特徴を現わすのによくこのような「◯◯声」という言い方をしますね。「透明感のある」という言い方の他にも、もっと単純に冷たい声とか、明るい声や暗い声、軽い声や重い声、深い声、などという表現はよく聞きます。もちろん意味がわからないわけではありません。なんとなくイメージはわかります。でもなにしろ声は目に見えないものです。手で触われるわけでもありません。温度もありません。なのになぜ冷たいとか明るいとか軽いとかいう言い方をするのでしょう。あげく「透明感のある声」とは。目に見えない声を見える物のように、しかし実は見えていない「透明」という表現を使って表すというのはなんとも不思議です。気になります。
とりあえず冷たい声って何でしょう?辞書によると声に抑揚がなく、感情がこもっていないさま、ということです。声に抑揚がない=感情に変化がない=冷静=冷たい、というところでしょうか。逆から言うと、冷たい人は感情をあまり変化させず声の抑揚も乏しいので、典型的な冷たい人が出すような抑揚のない声が冷たい声、というような連想になるのでしょう。
そう考えると明るい声や暗い声、軽い声、重い声も合点がいきます。明るい声の定義って特にないようですが、典型的な性格が明るい人がよく出しそうな声が明るい声、ということになりそうです。こういう人はたぶんリラックスしていながらテンションが高いイメージですから、声が高くて声量があり、声道が広くなっているのでよく通る声が出ると思います。このあたりが明るい声じゃないでしょうか。重い声は重い性格というのはないでしょうから重々しい態度の人でしょうか。落ち着いていてテンションは低く抑えられた感じのイメージですから、声は低く抑揚に乏しい声というところでしょうか。その他の暗い声・軽い声なども性格がそのような人がよく出しそうな声ということでよさそうです。
一方、綺麗な声、というのはよく言われますが、こちらは典型的な綺麗な人が出す声が綺麗な声、ではないようです。なぜなら綺麗な人といっても様々で、これといった声のイメージはありません。そもそも容姿と声には関連はないのです。綺麗な声というのは多分、声に気息声といわれるかすれ声の成分や粗ぞう声といわれるガラガラ声の成分などが混じっていない声、要するに余分な雑音の混じっていない声が綺麗な声だと思います。雑音がなくてスッキリ聴こえるので綺麗、というところでしょうか。上が学習によるものなのに比べてこっちは純粋に聴覚的と言えそうですね。
さて、では透明感のある声とは何でしょう? 始めの例で言えば透明感のある人の声、ということになるでしょうが、しかしこの透明感のある人というのがちょっとはっきりしません。恐らくどの色も示していないので透明、ということで、つまりまだ染まっていない=キャラクターが定まっていない未成長な状態、もしくはそのような状態のままで成長した少年少女のような印象の人ということでしょうか。そうなると声は何でしょう? 少年少女のような声とするなら少年少女は喉頭のサイズが小さいので高めの声になります。でも高いだけで透明感があるという感じはしませんね。先程の綺麗な声のように余分な雑音が混じっていない声であると「余分がなくてクリア」というイメージから、透明感がある声と感じるかもしれません。そうなると高めで綺麗な声が透明感のある声なんでしょうか。低いと透明には感じないのでしょうか。声の大きさは関連するでしょうか。 というわけで、まだまだ謎は解けませんが、「透明感のある声」という表現が気になります。
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