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2015 05,04 06:01 |
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◆気になるボイスコラム◆ vol.007 2015.05.04号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆
体型と声の関係が気になります。
私たちはなんとなく、太っている人は声が大きくて低く、痩せている人は声が小さめで高い、というイメージを持っているような気がします。他にも背のちっちゃい人は声が高そう、なんて感じもしますね。予想した声と違うとあれっと思ったりもします。体型と声って実際関係あるんでしょうか。
実は声の高さと身体的特徴(身長・体重・頚囲)の関係についてはこれまで色々な人が調べています。ところがその結果は、少し関係があるというものから、ほとんど関係ないというものまでばらついていて、今ひとつはっきりしません。結局、明らかな関係はないというところなのだと思います。私たちがなんとなく思っているイメージは思い込み、ということになります。でもなにか納得いきません。どうして関係がはっきりしないんでしょうか。
高い声というのは声帯がピンと張られた状態で出ます。反対に声帯を緩めると声は低くなります。ギターなどで弦をピンと張ると高くなり緩めると低くなるのと同じですね。そしてもうひとつ、声帯そのもののサイズが小さいと声は高くなります。反対にサイズが大きくなると声は低くなります。声帯が大きいと声帯振動の振り幅が大きくなるので、空気振動が粗くなり音が低くなるのです。
つまり声の高さには喉頭の大きさが関係します。どの人でも喉頭のサイズが同じ訳ではありません。喉頭のサイズが大きい人も小さい人もいます。大柄で身体のパーツが全て大きい人は喉頭のサイズも大きいでしょうから声は低くなるでしょう。つまり身長や体重が多いといっても、もともと大柄で甲状軟骨や輪状軟骨などの喉頭の骨格からして大きい場合と、骨格は普通ながら脂肪がついて太った、という場合では大きく違います。成人してから脂肪がついて太るのは食生活のためでしょうか。
ちなみにもし巨人がいたとしたら声帯も巨大でしょうから、声は出ても恐ろしく低くなると思います。ひょっとすると低周波すぎて人間の耳では聞こえないかも知れません。そう考えるとよくある巨人が出てきて大声で喋るなんてSF映画とかはちょっと嘘っぽくなっちゃいますね。
ところで評論家の岡田斗司夫さんが、レコーディング・ダイエットという方法を開発・実践されて、120kg以上あった体重を60数kgにまで落とされたことがありました。その本はベストセラーになりましたのでご記憶の方もあると思いますが、岡田さんは高い声でした。ということはおそらく喉頭のサイズは大きくないと思います。そこからすると岡田さんはもともと骨格から大きかったわけでなく、成人に近いある時期から太られて120kgにもなったのではないかと。ですからダイエットもあれだけ成功したのではないか、なんて考えられますね。もちろんこれは思考のお遊びで、喉頭だけスモールサイズの方も当然ありえます。
というふうに、太っているけど声は低くないというような人に会うと、子供のころは痩せてたのかな、大人になって太ったのかな、ああきっと仕事のストレスだ、などとかつい余計なことを考えてしまいます。体型と声の関係が気になります。
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