2024 11,23 06:24 |
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2015 08,03 07:24 |
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◆気になるボイスコラム◆ vol.013 2015.08.03号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆ 先日、NHKの番組「スタジオパークからこんにちは」に3人組ボーカルユニットのKalafinaの皆さんが出演されていました。Kalafinaというお名前、ご存知でしょうか? 実は私もよく存じ上げなかったのですが、NHK「歴史ヒストリア」のオープニング曲やエンディング曲を歌われている方たちです。 かなり印象的なハーモニーですし、知らずに耳にされていて聴けばああと思い当たる方も多いのではないかと思います。 リンク→ https://m.youtube.com/watch?v=OG6u8CDvpI4 さてこのKalafinaというユニットの面白いところは、メインボーカルが特定の一人ではなく全員というところです。しかもそれぞれの声の特徴がものすごく異なるというところが出色にすごい。全く印象の異なる声の3人がユニットを組むだけでも異質ですが、さらにKalafinaはひとつの曲の中で次々とメインボーカルが交代していくということをやっています。そのためにひとつの曲の中で曲の印象がジェットコースターのように変化するという、とても面白いことをやっています。 ところで「スタジオパーク・・・」の中でKalafinaのメンバーが興味深いことをおっしゃっていました。Kalafinaの曲では誰かがメインボーカルの時には他の二人はコーラスとかサイドボーカルに回るのですが、メンバーの声同士があまり違うのでそのままだと浮いてしまって綺麗なハーモニーにならない。それで同じ高さの音でも出し方を変えて下から出したり上から出したりするんです、とのこと。上から?下から?どういうことなんでしょう?ここは気になります。 リンク→ https://m.youtube.com/watch?v=sc9WAWnXvek その声を番組内で実演していらっしゃいました。同じ高さの声を3種類出していましたが、拝見したところ、ひとつはほぼ地声の声。もうひとつの下から、とおっしゃっていた声は、喉頭を下げて口腔・咽頭の空間を広げ、響きを強くした声でした。もうひとつの上から、とおっしゃっていた声は、舌を平たくしつつ口角(口の両端)を横に引いて口腔の空間を横に広くして音を加工しながら響きを強めた声でした。これを時によって出し分けて綺麗なハーモニーになるようにしているのだそうです。 響きを強めた声というのは色々な周波数の音が重なっている状態ですから、重なっている音のうちのどれかがメインボーカルの周波数と一致すれば綺麗なハーモニーとして聴こえます。つまり響きを強くした声はメインボーカルと綺麗なハーモニーを作りやすいということですね。 ところでどうして口腔・咽頭を広げて響きを強くした声を「下からの声」、口腔を横に広くして響きを強くした声を「上からの声」と表現されたのでしょう。おそらく「下からの声」は重なった音に比較的低音の音が含まれやすかったことが挙げられるでしょう。これは縦に広い空間が作られたためで、低音混じりなので下からという感じがした可能性が考えられます。喉頭を下げていることも直感的に下という感じとしてあるのでしょう。「上からの声」は別に高音が多く重なっているわけではありませんが、下からの対比でそう名付けられたという印象です。 それにしてもKalafinaの皆さんはどのようにして今の多様な発声法を身につけられたのでしょうか。試行錯誤などの努力の末でしょうか。音楽プロデューサーさんの指導の賜物でしょうか。いずれにしろとても印象的で素敵なハーモニーです。Kalafinaの皆さんの声がとても気になります。 PR |
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