2024 11,23 06:16 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2015 11,02 07:25 |
|
◆気になるボイスコラム◆ vol.019 2015.11.02号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆ 映画「櫻の園」のストレッチが気になります。 「櫻の園」という映画をご存知でしょうか。 もう25年も前の1990年に公開された邦画ですが、女子校の演劇部を舞台にチェーホフの戯曲「櫻の園」の上演に取り組む高校生の人間模様を描いて多数の映画賞も取った名作です。 劇中で演劇部員たちは上演前に揃って屋上に行き、ストレッチをしながら発声練習をするのですが、そのシーンが非常に躍動的でなぜだか今でも鮮明に印象に残っています。 もちろん映画の演出上でも、上演中止か上演か職員会議で揺れている中、上演を信じて準備を怠らない部員たちを見せている実は重要なシーンなのですが、気になったのはストレッチ内容です。 映画ではずいぶん色々なストレッチをしていました。発声のストレッチってこんな風にするものなのでしょうか。 よくなされるストレッチとはどんなものでしょうか。気になります。 まずストレッチをするなら、発声が喉頭筋と呼吸筋によってなされることから考えて、このふたつを対象とするのが妥当でしょう。 上下を向く首の運動は喉頭筋の舌骨上筋・舌骨下筋のストレッチになります。これをすると声の高低が出しやすくなるでしょう。 首の回転も同じような効果があると思われます。左右に首を回す運動は胸鎖乳突筋に主に効くストレッチですから喉頭というよりは呼吸の補助に役立つ感じです。 両腕の上げ下げや腕を左右に大きく振って体幹をねじる運動は呼吸筋である肋間筋のストレッチになります。大きな声や長い声を出す準備になるでしょう。 上体の前屈・後屈運動はちょっと微妙ですが呼吸筋である腹直筋のストレッチになっているかもしれません。 ちょっと考えて主なものはこんなところですが、映画では跳躍とか動きながらの発声とかもっと色々な複雑なことをやっていました。 正直、それらはどのような目的でなされていたのかわかりません。構成からして全くのフィクションとは考えられず、何らかの出典があると思われます。 発声のためだけでなく、演技しやすくするために全身を伸ばしていたとも考えられます。 発声に姿勢は大きく影響しますので、ひょっとすると無理のない姿勢をとるために全身をほぐしていたということかもしれません。 それとも実は知られざる効果が他にあるのでしょうか。映画であったあの躍動的で複雑なストレッチはそれぞれに深い目的があるのでしょうか。 映画「櫻の園」での複雑なストレッチの意味が気になります。 PR |
|
忍者ブログ [PR] |