メルマガ「発声は面白くて深い!」記事
隔週刊メルマガ「発声は面白くて深い!Let's声の筋トレ」の主要記事です 発声運動エクセサイズ研究会発行
プロフィール
HN:
渡邉 佳弘
HP:
発声運動エクセサイズ研究会
性別:
男性
職業:
言語聴覚士、学術博士
自己紹介:
発声運動エクセサイズ研究会代表
このメルマガをきっかけとして、幅広い方々に面白くて深い発声という現象に興味を持っていただければ幸いです
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2016
02,15
06:41
【コラムその26】 よそ行き声が気になる◇声の文化
CATEGORY[声のコラム]
◆気になるボイスコラム◆ vol.026 2016.02.15号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆
よそ行き声が気になります。
改まった場面で話すとき、例えば電話に出たときなど、普段とはちょっと違ったいわゆるよそ行き声を出す人は多いですね。 側で聴いていても、急に変わるのでびっくりすることがありますし、電話で話したとき目当ての本人なのに誰が出たのか分からなかったりします。
よそ行き声とはそもそもどんな声なんでしょうか、どんな効果があるんでしょうか。気になります。
よそ行き声が使われる代表的場面といえば電話でしょうか。特に女性で目立つ印象があります。電話での女性のよそ行き声は、声が高くなる傾向が高いようです。 なぜ電話で話すときに声が高くなるのでしょうか。
その理由はいろいろ考えられます。
第一には相手に聴き取りやすく、という配慮からというもの。聴覚心理的にいうと高い音は低い音に比べて聴取者が聴き取りやすい傾向にあります。 電話などのこもって聴き取りにくい条件下や騒音下では声を高くした方がいい、という判断が意識的、あるいは無意識になされた結果高くなったという解釈です。
第二は緊張して声が高くなるというもの。電話は相手がどのような状況かわかりませんし、かかってきた電話は誰からか分からない場合もあります。 精神的な緊張は筋緊張をもたらし、喉頭で声帯が引き伸ばされて声が高くなった、という解釈です。
第三は相手に好感を持ってもらいたいという気持ちからというもの。ある調査によると、高い声の女性は低い声の女性よりも好感度を持たれやすいとのことです。 先にも書いたように筋のテンションが高いと声は高くなり、テンションが低いと声は低くなります。 声が高い=テンションが高い=元気がある、という類推から、声を高くすることで元気で快活な印象を与えたい、という判断が意識的、あるいは無意識になされた結果高くなったという解釈です。
人により理由は違うでしょうし、これ以外にもあると思います。
他によそ行き声の特徴としては、口腔〜咽頭腔を広げて声の響きを良くするというのもあるようです。 これも倍音を多くして聞き手に聴き取りやすくしようとする判断が働いた結果と解釈できます。ただし聴きようによっては気取った声に聴こえるかもしれません。 この声は聴き取りやすいものの、普段からそのような声を出す人物はなかなかいないため、非常に意図的に作り出している声に思われてしまいがちだからです。
一方、男性でもよそ行き声はあると思いますが、男性は概ね声が高くなるよりは大きくなるように思われます。 これは男性は女性よりも出せる声の幅が狭く、あまり高くは変えられない、という構造上の問題があるためと思われます。 聴き取りやすく、という目的であれば、大きな声でも事足ります。声が大きい=テンションが高い=元気がある、も成り立ちます。 つまり男性は高い声を出すより大きな声を出す方が得意で、女性は大きな声より高い声を出す方が得意、と言えます。
それにしても別にそうしなさいと教わったわけではないと想像しますが、人間とはつくづく複雑で高等な活動をするものだと思います。
ところで、低い声は安心感や信頼感、落ち着きの印象を与えるため、少なくともビジネスシーンでは低い声を使う方が良い、という意見があります。 ビジネス声もよそ行き声のひとつではあるでしょう。果たしてよそ行き声に適した声とはなんなのでしょうか。 よそ行き声が気になります。
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