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2016 03,21 15:06 |
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◆気になるボイスコラム◆ vol.028 2016.03.21号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆ ドギーブレスが気になります。 ドギーブレスとはなんでしょう? 発声トレーニング法のひとつだそうですが、あまり聞いたことのない名称ですよね。 音声治療の教科書にも載っていません。これをやると声に張りが出て大きくなり、ビブラートもかけやすくなるとのことだそうです。 いったいどんなトレーニング方法なのでしょう。気になります。 ドギープレスは英語で書けばdogy breastで、日本語に訳すと犬式呼吸になります。つまり犬が暑い時にやっている呼吸方法のことなのだそうです。 やり方は口を楽に開けて、犬がするような感じで「ハッハッハッハ…」というような呼吸を行います。 これを1回に30秒から60秒程度、一日2から5セット行うようにするそうです。 バリエーションとして、「ハッハッハッハッ」と2拍で4回吐いて、3拍目で「ハッ!」と止め、4秒目で息を吸う。これを15セットというものもあるようです。 このトレーニングで横隔膜を鍛え、腹式呼吸のコツを得ることが出来る、簡単で気軽に行える方法とのことです。 これは運動学的に見ると、短い負荷運動を細かく繰り返していることになります。効果としては呼気筋の筋力および持続力の増強でしょう。 特にバリエーションの方はインターバルトレーニングに類すると考えられます。 持続負荷と間欠的負荷では後者がより効果的との報告(Yamazaki 2003)もありますので、確かに呼気筋の筋力がつき、声が大きくなるというのはありそうではあります。 ただ横隔膜を鍛えることができるかどうかは、やり方によるでしょう。横隔膜を使わなくともこのドギーブレスはできてしまいます。 腹式呼吸のコツを得られるかどうかも同じですね。単に「犬がするような感じで」では色々なやり方ができてしまいます。 腹式呼吸の習得が目的なのであれば、やはり理屈は知っておいた方がいいでしょう。 さらにビブラートがかけやすくなる、というこの場合のビブラートは呼気ビブラートですね。 ビブラートのかけ方は運動学的には3種類あると思いますが、呼気ビブラートは最も容易な方法です。これはその通りではあるでしょう。 ただ呼気ビブラートは簡単ですから、ドギーブレスで練習しなくとも習得はできると思います。こちらのコラムもぜひご覧ください。 http://physiexvoice.side-story.net/column/c003 ところで、やり方は違いますが当サイトにも間欠的負荷ブローイングという、同じ原理のトレーニング法があります。 http://physiexvoice.client.jp/kaisetsu25.html 個人的にはこの方が負荷がかかるのでトレーニングとしては効果が高いと思いますが、あくまで予想です。 一度実験的にデータをとってみると面白いかもしれません。ドギーブレスと間欠的負荷ブローイング、どちらが効果的か、気になります。 PR |
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