メルマガ「発声は面白くて深い!」記事
隔週刊メルマガ「発声は面白くて深い!Let's声の筋トレ」の主要記事です 発声運動エクセサイズ研究会発行
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HN:
渡邉 佳弘
HP:
発声運動エクセサイズ研究会
性別:
男性
職業:
言語聴覚士、学術博士
自己紹介:
発声運動エクセサイズ研究会代表
このメルマガをきっかけとして、幅広い方々に面白くて深い発声という現象に興味を持っていただければ幸いです
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2016
08,15
07:16
【コラムその38】ナレーションが気になる
CATEGORY[声のコラム]
◆気になるボイスコラム◆ vol.038 2016.08.15号より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆
ナレーションが気になります。
ナレーションって独特ですよね。 ドラマなどを耳だけで聴いていたとして、それが登場人物のセリフなのかナレーションなのか、特に説明がなくとも間違えることはまずないと思われます。 それはつまり、ナレーションにはそれとわかる独特のしゃべり方、声の出し方というものがあるからではないでしょうか。 ではそれは具体的にどんな声の出し方なのでしょうか。気になります。
調べてみました。
よく言われるナレーションのコツに、「5m離れた人と話す気持ちでしゃべる」というものがあるそうです。 これにより、ゆっくり、間をおいて話すしゃべり方になる、ということです。確かにナレーションはセリフに比べて全体にスピードがゆっくりしている印象があります。 また言われてみると、文と文の間にもかなり間があいているような気がします。
なぜナレーションでゆっくり、間をおくしゃべり方が好まれるのでしょう。聞き取りやすいから、という説明では納得できません。 それならドラマの登場人物のセリフだってゆっくりにすべきでしょう。セリフだから聞き取りにくくてもいい、ということにはならないと思います。 いやセリフがゆっくりだと不自然になる、という意見もありそうですが、それならナレーションはあえてセリフとは違う不自然なしゃべりをしている、ということになります。 どうも鍵はこのあたりにあるようです。
結局、ドラマにしろドキュメンタリーにしろ、登場人物は当然自然なしゃべり方をしています。 しかしナレーターは登場人物と同じ空間にいるわけではありません。登場人物を俯瞰する別次元にいるのです。 ナレーターはその登場人物たちの世界の外から語りを入れるので、全く別のしゃべりにしなければ登場人物たちと区別がつかなくなってしまいかねません。 そこで全く違う、あえて不自然でゆっくり間をおくしゃべり方をしているのではないでしょうか。 実際、落語などを聞いていても、語りの部分は声のトーンが落ちてゆっくり間をおくしゃべり方になり、登場人物との違いがわかるようにしているように思います。
そういえばテレビ番組で「モヤモヤさまぁ~ず」というのがありますが、そのナレーションは読み上げソフト「VoiceText」を使った合成音声です。 この番組はさまぁ~ずが東京のなんてことのない町を散歩する、という実にドキュメントな自然そのものの作りです。 そこに人工的で不自然なしゃべりのナレーションをかぶせることで、生のドキュメント性をより際立たせているものと思われます。面白い演出といえます。
ところでもうひとつ、ナレーションのテクニックとして、文節の切れ目の声を高くすると「明るい」「ポップ」な感じに聞こえ、 切れ目の声の高さを低くすると「落ち着いた」「まじめ」「暗い」感じに聞こえる、というものがあるそうです。 また文末の声を高くすると「期待」「未来」「続く」の雰囲気、文末の声の高さを低くすると「完了」「落ち着き」の雰囲気になるとのこと。確かにそんな感じはします。
ただなぜそのように感じるのか、その理由はちょっとはっきりしません。 高くなるのは声帯の緊張、低くなるのは声帯の弛緩ですが、次がまだあるので緊張が高くなる? もう終わりだと声帯が弛緩するから低くなる? ちょっといまいちです。 さらに明るいとか暗いはどうなんでしょう? やっぱり今のところ納得できる理由は思いつきません。また考えてみたいと思います。
ナレーションの奥はまだ深そうです。
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