2024 11,23 06:49 |
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2016 10,09 07:46 |
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◆気になるボイスコラム◆ vol.041 2016.10.03号 より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆ 後編です。 いよいよ整体学校に入学しました。学校は平日だと19時からで、講義1時間、実習1時間、計2時間という構成。 前半の講義で理論や方法を学び、後半の実習でその実践、というスタイルでした。これは頭にも体にも入りやすいうまい構成で、よく考えられている、と思いました。 土曜はこれが倍になり4時間ありました。 地理的に仕事が終わってからでも充分間に合ったので普段は余裕でしたが、仕事の都合で講義に出られない日には、その旨学校に告げると無料で補講を組んでもらえました。 複数欠席者がいる場合は時間を調整するのですが、先生の都合さえ合えば一人だけでも普通に2時間補講をしてもらえました。 仕事を無理に調整しなくても良かったことは、とてもありがたいことでした。 こんな制度は私が教師をしていた学校にはなかったので、あの時あれば学生さんがどんなに助かっただろうと思ったりもしました。 同級生は12人で、ほとんどが20代から30代、男女は半々ぐらい。職業としては主にサラリーマンやOLさん・主婦の方でしたが、 中には生徒さんに役立てたいからとかという特別支援学校の先生や、家が整体院で家を継ぐという高校生などもいて、なかなか多様でした。 サラリーマンでは整体院を経営したいという人が多く、OLさんは整体院に勤めたいという人が多いようでした。 さて講義の内容は人体の骨格の作りや名称、筋肉の名称や構造・作用、運動学の基本などを部位別に行っていく感じでした。 クラスの皆は「外転」「外旋」など慣れない用語になかなか苦労していましたが、私は半分ぐらいはすでに知っていることだったのでこれまた結構余裕でした。 私が医療職と知るとクラスの皆から「今のどういうこと?」と空き時間に訊かれたりもしました。 とはいえ覚えるべき筋肉は全身に渡るのでやたらと数が多く、しかも講義の始めには前回の復習の小テストがあったので、とにかく通勤時間など時間を見ては暗記をしました。 仕事柄人体のイメージはしやすいので比較的暗記は容易だったのですが、いざ小テストを受けると、困ったことに漢字がちっとも思い出せません。 私の職場は何年も前に電子カルテになっていて、もうずいぶん手書き文字をほとんど書いていなかったのです。 こんな字も思い出せないなんて・・・とこれは結構ショックでした。 毎回、前半の講義が終わると後半実技に移るわけですが、まず先生が全員を施術し、そしてペアを組んでお互いにやってみるという段取りでした。 目的の筋肉の場所もやり方も聞いたところですし、テクニックとしても特に難しくもない印象、軽い軽い・・・。 ところが実に驚いたことに先生とまったく同じようにやってもペアの相手は「全然違う。なんか効かない」というのです。 そんなバカな、ではこうか?こうか?とやってもやっても「う〜ん?」というばかり。???という状態で交代してペアにやられてみるとこれまた全然先生と違う。 先生のはズンと響くように効くのに、ペアのはいくら強くやられてもボンヤリしていて効いてる感じがない。今度はペアが???と悩む番になりました。 結局、力が弱いとかでは決してなく、微妙な重心の位置とか指の角度とかで力の集中とか伝わり方が全く異なるのだ、ということのようでした。 実に驚嘆すべき事実。こんなにほんのちょっとした身体の使い方で全く効果が違うとは! 整体の学校に来てから言うのもなんですが、私は整体を実際に受けたことはほとんどなく、実は効果のほどを実感したのはこれがほぼ初めてだったのです。 これはしっかり覚えねば。効果を出せる重心位置とか指の構えは部位やテクニックごとに違うので、とにかくそれを体に刻み込まねばなりませんでした。 その後はまあいろいろで、点圧の練習のしすぎで指がパンパンになってしまったりとか(誰でも通る道だそうです)、 中間テストで漢字の間違いでやたら×を食らったりとか(恥ずかしい限りです)、あげく卒業の実技試験で再試験になってしまったりとか(規定時間内に終われなかった)、 まあ苦労しましたが、とにかく卒業でき、なにより勉強になりました。行ってよかったです。 ところで肝心の発声への応用ですが、整体では呼吸筋も喉頭筋もその対象としては想定されていませんでした。 当然学校でも習いませんでしたし、先生方もご存知ありませんでした。もちろんそれは百も承知で入学したのです。 ですから卒業で完成ではなく、学校で学んだノウハウを自分なりにアレンジして呼吸筋と喉頭筋に応用する作業が必要でした。 しかし筋肉には可能性があることを私は身をもって知りました。あの効いた感覚を今度は発声に生かしたい。 こうして私の目指す発声エクセサイズは今の形に進むことになったのです。 PR |
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