2024 11,23 06:34 |
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2016 11,21 06:54 |
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◆気になるボイスコラム◆ vol.044 2016.11.21号 より
☆声にこだわりを持つ筆者がこだわってお届けします☆ マイケル・ジャクソンの音楽プロデューサーとしても知られるクインシー・ジョーンズが1985年に全米のスーパースターを集めて制作し、全世界で2000万枚以上が売れた「We Are the World」。 そのクインシーがもう一度あの企画をやりませんか、と訊かれたとき、「今はもう、声を聞けばあの人だ、とわかる特徴的なアーティストがいないからね」といったとか。 We are the world参加アーティストの声はそんなに特徴的なんでしょうか。気になったのでひとつ久しぶりに聴いてみようと思います。 こちらの動画を観ながらどうぞ。コメントは登場順です。 https://www.youtube.com/watch?v=wXTcV0F4Dm0 なおこのコメントはあくまでこのWe are the worldを歌ったときの声のみについてのものですので念のため。 第一グループ 1)ライオネル・リッチー:若干気息声傾向です。少し鼻音化を効かせているのが特徴かなと思いました。 2)スティーヴィー・ワンダー:わりと雑音成分のない高くてきれいな声ですが、若干気息声があります。 3)ポール・サイモン:わりと雑音成分のないきれいな声です。 第二グループ 4)ケニー・ロジャース:気息声です。強めに鼻音化させているのが特徴的でしょう。 5)ジェームス・イングラム:わりと強い気息声です。 6)ティナ・ターナー:かなりの気息声です。喉頭下降ビブラートを強く効かせているのが印象的でした。 7)ビリー・ジョエル:若干声道が狭いようですが、鼻音化が効いてソフトになっていると思いました。 8)マイケル・ジャクソン:雑音成分がなく、ものすごくきれいな声です。他の追随を許さない飛び抜けて随一の声でしょう。 9)ダイアナ・ロス:やや気息声が目立ちました。 第三グループ 10)ディオンヌ・ワーウィック:かなりの気息声です。呼気を強めないと有声が出にくいんじゃないでしょうか。声量で補っているようでした。 11)ウィリー・ネルソン:雑音成分のないきれいな声です。特徴的な声の響きをさせていると思いました。 12)アル・ジャロウ:やや気息声です。ビブラートは控えめかな。 13)ブルース・スプリングスティーン:かなりの気息声に粗ぞう声です。キャラが強そうです。アメリカ版森進一、というか甲本ヒロトな感じ。 14)ケニー・ロギンス:語尾にやや気息声と粗ぞう声ありますが、全体に雑音成分のないきれいな声です。 15)スティーヴ・ペリー:同じく時折粗ぞう声が混じりますが、全体に雑音成分のない、きれいな声です。 16)ダリル・ホール:やっぱり時折粗ぞう声混じりますが、雑音成分のない、きれいな声です。 第4グループ 17)ヒューイ・ルイス:気息声とやや声道の狭い声です。声量がすごいです。 18)シンディ・ローパー:雑音成分は少ないものの、ちょっと声道の狭い声です。 19)キム・カーンズ:気息声と声道の狭い声です。 リピート 20)ボブ・ディラン:なんとノーベル文学賞受賞で話題を集めたボブ・ディランです。これは声というより歌い方が特徴的ですね。 楽譜をボブ・ディラン流にアレンジして、歌うというより叫ぶという感じです。 21)レイ・チャールズ:トリは伝説のアーティスト、レイ・チャールズです。これも楽譜をレイ・チャールズ流にアレンジして、すごい存在感を出しています。 こうしてみると、きれい系の声のグループ、気息声系のグループ、声道狭い系のグループ、独自路線グループ、というように、 ある程度グループ分けしてボーカルを繋いでいるように思えます。グループごとに最後にデュエットが入ってくるので、声質を揃えたのかもしれません。 とするとそこまで考えた、プロデューサーのクインシー・ジョーンズの手腕はやっぱり凄かった、ということになるのかもしれません。 PR |
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