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2017 09,04 07:10 |
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◆声のコラム「『丸い球が飛び出すイメージで声を出せ』と言われたら」
「丸い球が飛び出すイメージで声を出しなさい」 もし、上司にそんなコト言われたら、 えっ(オロオロ)、どういうこと・・・? 困惑しちゃいますよねえ。 これ、NHK、NEWS7担当アナウンサーの鈴木奈穂子さんが、 新人のころ実際に言われたセリフだそう。 ブログ「"届く声"を目指して」 2017年07月28日 ご参照。 その上司、こうも言ったらしい。 「鈴木の声は四角くて耳への当たりが良くない」 皆さん、どうですか? もしそんなこと言われたら。 自分の声ってよくワカラナイがダメらしい・・・ペタリ_| ̄|○。 それだけでもショックなのに、 『丸い球が飛び出すイメージで声を出せ』 そう言われて、できますか? イメージは、分からないでもないですが、 じゃあ実際どうやるの、ってなると、 何をどうしてよいのやら。 鈴木さんも、頭に???がいくつも浮かぶ状態だったとか。 こんな抽象イメージで、できるんなら世話はない。 ホント悩んじゃいますよ。 鈴木さんも声がコンプレックスになったそう。 上司の方、責任感と親切心で言ったんでしょうが、 罪ですねえ、この言い方。 これ結局、軟起声と鼻音化を心がければ済むことです。 「四角くて」は尖ってるイメージですね。 尖ったイメージになる発声は硬起声。 声帯をどんとぶつけて急に声を出す発声法。 知らないうちに習慣化してたってわけですね。 こういうヒトは軟起声発声にすればよろしい。 声帯を端から少しずつ閉じていくと、 声が小さい音から徐々に出始める。 これが軟起声です。 テレビのボリュームを、0からあげる要領で、 出だしの声を徐々に大きくするとできるでしょう。 これつまり「丸い球」ね。 もひとつ。発音で尖ったイメージになるのは破裂音。 「ば」「だ」「が」みたいな、息を溜めて勢いよく出す種類の発音です。 この息の勢いが強すぎるヒトは、きつく聴こえるってわけ。 こういうヒトは鼻音化すれば万事OK。 つまり鼻にかかった発音にするんです。 「ん〜」って息を鼻に抜きながら声を出して、 そのあと「んば」みたいに言う練習やりましょう。 鼻にかかるとソフトになって聴こえます。 これ、もうひとつの「丸い球」。 あと声道が狭いのに、大きな声を出すとうるさく聴こえます。 声道を広げればいいんですが、この辺りの話はまたそのうちに。 というわけで、イメージ法ってよく使われるんですが、 実際難しいと思います。 センスのある人だけが、コツを見抜いて成功する。 大半の人は悩んじゃって、試行錯誤の繰り返し。 いらない苦労するハメに。 どうせなら的確な指示欲しいですよね。 甘えるな? いや、だって。 すでにあるノウハウなら、さっさと身につけて、 その上に新たなノウハウ発見して積み上げた方が、 より向上するじゃないですか。 人類ってそうやって進歩してきたわけですよ。 車輪を再発明する必要はない、です。 ところで鈴木奈穂子さん、 今でも『丸い球が飛び出す音』を理想のひとつにしてるとか。 分かりにくい指示だったかもしれませんが、 強烈に心に刺さった、これは確かなようです。 なかなか人に影響って与えられませんから、 全面的にではないですが、くだんの上司、 実はなかなかな人物だったのかもしれません。 万事塞翁が馬、です。 PR |
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