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2015 07,06 15:49 |
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◆04. 10年後の発声トレーニング◆ vol.011 2015.07.06号より
☆これからの発声トレーニングのあるべき姿について提案します☆ インターバルトレーニング(Interval training)という方法があります。今やオリンピック級アスリートがこぞって取り入れる、非常に効果の高い方法といわれています。無酸素運動のトレーニング方法の一つで、高負荷と低負荷を交互に繰り返すことを基本としています。高負荷の運動を何度も繰り返すことにより最大心拍状態を何度も繰り返すことができるので、その結果心肺機能が鍛えられるというのがその原理です。これにより持久力を付けて疲れに強い身体をつくることができます。ただし遅筋と速筋の両方が強化されますので、疲労度が高くかなりの負担がかかります。そのため実施は週に2〜3回ほどが一般的とされています。なおインターバルトレーニングでは休息期間中も低負荷で運動し続けますので不完全休息になります。完全休息をとるトレーニングは「レペティッショントレーニング(Repetition training)」とよばれインターバルトレーニングと区別されます。筋線維を休ませてより多く働かすためには、インターバルは90秒から3分ほどに設定すると良いとされています。メルマガ006号で紹介したTABATAトレーニングもこのインターバルトレーニングの要素が入っていると考えて良いと思います。 発声トレーニングにこの方法を取り入れれば効果がぐんと上がる可能性が考えられます。想定されるのは声量増加のトレーニングと発声持続時間延長のトレーニングです。方法としては声量増加のために行う負荷ブローイングを高負荷と低負荷を交互に行う方法が考えられます。心拍数を測りながら思いっきり強く、しかも長く負荷ブローイングをします。心拍数が上がったところで口すぼめ呼吸を1分ほど。そしてまた強く負荷ブローイング、の繰り返しでどうでしょうか。心拍数測定はリアルタイムで測ることのできる機器が今は簡単に手に入りますから容易に実施できると思います。Apple WatchでもOKですね。長く吹くことで声量増加と呼気持続の両方のトレーニングを兼ねることになります。問題は呼吸の負荷を繰り返すことでやや危険性が考えられること。具体的には過換気症候群や血圧上昇などを招く可能性があります。また、負荷ブローイングの持続時間の上限をどのぐらいに設定すべきか、心拍数上昇を一つの目安と考えてはいますが、時間としても上限がないと効果が下がってしまう可能性があります。このあたりをうまく解決できれば実現の可能性は高まります。それとこれは呼気のみで発声を鍛えるトレーニングとして想定していますが、実際に発声も一緒に行った方がいいかどうか、ここはよくわかりません。しかし可能性としては非常に有望な方法と考えられます。ぜひ10年後には実用化されスタンダードになっていて欲しいと思っています。 ■QAコーナーへのご質問もお待ちしております。 → http://physiexvoice.client.jp/mail.html PR |
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