2024 11,23 06:34 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2015 02,16 06:20 |
|
◆発声のワンポイント解説◆ vol.002 2015.02.16号より
☆発声にまつわるわかりにくい用語・概念や発声エクセサイズのコツなど、テーマを毎号ひとつ選んでワンポイント解説します☆
筋トレ=筋肉を鍛えること、というイメージですが、実は目的によってその中身は大きく異なりますので今回はその解説をします。
筋肉を鍛える方向性は大きく分けて三つ、第一は強い抵抗を押しのけて運動できること。これが典型的な筋トレのイメージでしょう。第二は運動のスピードが速くなること。短距離走とかタイムトライアル的なものはこれですね。第三は運動を長く続けられること。マラソンなどです。どれを鍛えたいかで方法も全く異なりますので、目的をはじめにはっきりさせておくことが必要です。それぞれの名称は筋力トレーニング、スピードトレーニング、持久力トレーニングということになります。
それでこれを発声に当てはめると、声量を上げることが目的の場合は、主に呼吸筋の筋力トレーニングが必要になります。狭い気道から一気に多量の呼気を出さねばなりませんので、イメージとしてはビーチボールの空気をギュッと押して空気を一気に出す感じです。これにはなかなか呼吸筋の力が要りますので、筋力トレーニングというわけです。声を長く出すことが目的の場合は、呼吸筋と喉頭筋の持久力トレーニングが必要になります。これはアクセルとブレーキを調節しながらゆっくり踏み続けるように呼気筋・吸気筋・喉頭筋の力を加減しながら入れ続けねばなりませんので、強い力は要らず持久力トレーニングが必要になります。スピードトレーニングは発声にはあまり必要なく、歌唱などの特殊な発声をしたい場合のみ関係します。
高齢者でも筋肉を鍛えることは可能なことが確かめられていて、特に中程度の力を出すことができて比較的疲れにくいタイプⅡaという筋肉を鍛えると増加できるといわれています。
筋力のトレーニングは負荷を中程度にして5回程度の運動が効果的。持久力のトレーニングは軽い負荷にして10回程度の運動にしますが、高齢者の場合は、同じ回数をやるにしても一回ごとに休憩をとり、疲労物質の蓄積を抑え、筋の回復を促すと良いでしょう。これにより血圧の上昇など高齢者で配慮すべきリスクも軽減できます。疲れを翌日に残すほど行うのは禁物です。
PR |
|
忍者ブログ [PR] |