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2015 04,06 05:56 |
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◆発声のワンポイント解説◆ vol.005 2015.04.06号より
☆発声にまつわるわかりにくい用語・概念や発声エクセサイズのコツなど、テーマを毎号ひとつ選んでワンポイント解説します☆ 前回は神話的に語られることの多い腹式呼吸について、科学的な意味とメリットを解説しました。今回はその続きで、「発声のための腹式呼吸の科学的なトレーニング方法」について解説します。 腹式呼吸のトレーニングというと、仰向けになって頭の後ろで手を組んで起き上がる、いわゆる腹筋運動とか、同じく仰向けで脚と上体を持ち上げてV字になって発声とか、お腹の上に重りを乗せての発声とか、この辺りを想像される方が多いのではないでしょうか。実際にこれが指導されることも多いようです。しかし腹筋を鍛えて腹式発声ができるなら、散々鍛えているボディービルダー、重量挙げ選手、柔道や野球選手、サッカー選手、みんな声が良くなるはずですよね。でも現実は違う。ここには誤解があるのです。 おさらいをしますと、腹式呼吸の場合、息を吸うときには横隔膜が収縮して下がり肺が広がるので、水がスポイトで吸われるように息が肺に入ります。発声のために息を吐くときには横隔膜が弛緩するとともに、腹直筋・腹横筋などの腹筋群が収縮するため腹腔の内臓が変形・移動し横隔膜を押し上げて肺が縮み息が出ます。 ここで発声に活かすために知っておくべき重要なポイントは3つ。横隔膜を動かすには腹部の複数の筋が必要なことと、横隔膜は直接腹筋群に動かされているわけではないこと、そして、吐くとき横隔膜が充分弛緩していなければならないことです。 単純な腹筋運動は腹直筋のみの収縮を促しているに過ぎず、これだけでは横隔膜を充分動かせません。腹直筋だけ収縮しても内臓は背側や脇側などへ移動してしまい、横隔膜を押すとは限らないからです。背筋トレーニングをすごく推奨している本もありますが、そこまでではないにしてもある程度脇腹の腹横筋や背筋の収縮は必要になります。 息を吐くときには横隔膜が充分弛緩していないと横隔膜をしっかり押すことができません。発声も同時にさせるなら喉頭やその周囲もリラックスしていないといけません。V字発声などはわざわざ発声が難しい状況を作り出していることになり、決して練習法として適しているとは言えません。 そして腹式呼吸を強化したいなら横隔膜で息が吸えているかどうかの確認が必要です。胸式で息を吸っている人が、いくら腹筋群で横隔膜を押してもそもそも横隔膜は動いていないので押されようがありません。 ということで、腹式呼吸のトレーニングをするならこれらを押さえた上での実施が効率的です。 そして最後に最も重要な誤解は、これら腹直筋や腹横筋のトレーニングを呼吸と全く別にやってしまうことです。類似運動は似て非なるものにすぎません。呼気を強化したいなら実際に息を吐きながら練習するのが一番です。その考え方に基づいたトレーニング法が発声フィジ・エクセの負荷ブローイングです。ぜひサイトを参照してみて下さい。 リンク→ http://physiexvoice.client.jp/kaisetsu13 PR |
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