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2015 09,07 11:39 |
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◆発声のワンポイント解説◆ vol.015 2015.09.07号より
☆発声にまつわるわかりにくい用語・概念や発声エクセサイズのコツなど、 テーマを毎号ひとつ選んでワンポイント解説します☆ 大きな声・綺麗な声・通りの良い声などを出すために絶対的に不可欠なのは声帯に余分な力が入らないことです。 つまり声帯やその周囲の筋肉が必要以上に緊張していないことが求められるのですが、筋肉が緊張するとはどういうことでしょう。 そもそも筋肉(この場合は骨格筋)は何も活動していないときでも意図せずに絶えずわずかに緊張をしています。 この場合の緊張というのは持続的に弱く筋肉が収縮している状態のことです。なぜ静止時に筋が緊張しているのか。それは姿勢などの状態の保持や体温調節のためです。 もし筋肉に全く力が入っていなければ、座っていること、立っていること、姿勢を保つことなどが全てできなくなってしまいます。 また筋肉が緊張することでエネルギーを消費し熱を発生させる源にもなっています。そして静止時に筋が緊張していることで運動の準備状態を保つことができます。 さて一方、精神的に緊張すると全身の筋肉が硬くなります。硬くなることによって自分自身の身体を外的な危険から守ったり、攻撃しやすくしています。 これは人が大昔から引き継いできている防衛本能です。このような現象は自律神経のひとつ交感神経の作用によって起こるものです。 緊張して呼吸や動悸が早くなるのも同じ自律神経によるもので、呼吸を多くして酸素をたくさん取り込み、動悸を早くして脳に酸素を多量に運び、脳がフル回転できるようにしているのです。 このように筋肉は普段から一定の緊張状態を保っており、必要な時に目的の筋肉を動かしやすくするために備えています。そして精神的な緊張をともなうと筋肉の緊張は全体に高まります。 適度な緊張感は準備の整ったアイドリング状態を作り出し、その人の力を充分に引き出す助けとなる必要なシステムです。 しかし緊張しすぎると逆に本来の力を発揮できなくなってしまいます。ここのバランスは非常に微妙なラインです。 思い通りの声を出すために、声帯やその周囲の筋肉がある程度緊張していながら、必要以上には緊張していない状態を練習によって作り出すことが必要です。 PR |
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