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2015 09,21 05:51 |
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◆発声のワンポイント解説◆ vol.016 2015.09.21号より
☆発声にまつわるわかりにくい用語・概念や発声エクセサイズのコツなど、 テーマを毎号ひとつ選んでワンポイント解説します☆ 発声関係の文献を調べているとよくチェストボイスとかヘッドボイスという言葉を目にしますね。 チェストボイス(胸声)とは、音色的に倍音が豊富で、太いといわれることが多いような発声です。したがって低い音域のほうが充実した声となります。 体感的に「胸に響く」様に感じられることからそう呼ばれます。発声機構としては声帯全体が振動します。声帯伸展はあまり起こらないため高音発声にはあまり適しません。 一方、ヘッドボイス(頭声)とは、起声がしっかりしていて、低次倍音が多く明瞭で息漏れが少なく大音量が出せる、などの特徴を持つ発声です。 体感的に「胸に響く」様に感じられることからそう呼ばれます。ファルセットと似ていますが、ファルセットは息漏れが多く、起声が曖昧なところが異なります。 さらにヘッドボイスとファルセットは仕組みも全く違っていて、ヘッドボイスは声帯の1/4程度が閉鎖し振動して音が鳴るのに対し、ファルセットは声帯は閉鎖せず開いたままで振動だけして音が鳴ります。 なお、頭に響く声が全て頭声というわけではありませんので念のため。通常の発声と何が違うのかというと、チェストボイスもヘッドボイスも通常の発声よりも倍音が多い発声法になっています。 音響的に倍音が多いことで豊かで深く響く声に聴こえます。体感的に頭とか胸に響くように感じられるのはそのためです。 倍音が多いのは声帯が弛緩して厚くなっているためです。他に被裂軟骨が前方へ動き声帯を短くして声帯を厚くしている場合もあるようです。豊かで深く響く声にするためには声帯のリラックスが不可欠であることがよくわかります。 PR |
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