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2015 10,19 02:49 |
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◆発声のワンポイント解説◆ vol.018 2015.10.19号より
☆発声にまつわるわかりにくい用語・概念や発声エクセサイズのコツなど、 テーマを毎号ひとつ選んでワンポイント解説します☆ 裏声とファルセット、これは同じものでしょうか、違うものでしょうか。 実は同じでもあり違うものでもあります。 曖昧ですね。これは定義が定まっていないためです。よく使われる割に人によって意味が違っています。 地声から順々に声を高くしていくと急に声がオクターブ高くなって息漏れの多い細い声になるポイントがあります。 ここから先の声が裏声と呼ばれるもので、これはおそらくこの定義で問題ないと思われます。急に声がオクターブ高くなるので「声が裏返る」と言ったりします。 専門用語では「翻転」といいます。 この裏声は仮声とも言われることがあるので、声帯のすぐ上にある仮声帯で出していると思っている人がいるようですが、これははっきり間違っています。 健康な人は仮声帯で声を出すことはできません。では裏声はどうやって出しているのか。 喉頭ファイバーで見ればすぐに分かります。地声は左右の声帯を閉じて息で振動させて出しています。唇を震わせて出すリップロールに似ています。 それに対し裏声では左右の声帯は閉じず全く接触しません。そこに強い息を通して粘膜を振動させて音を出しています。口笛的な感じでしょうか。両者は全く別の発声法です。 裏声を男性特有のものと思っている人もいますが、上に書いたように声帯を閉じず粘膜を振動させて出す発声法ですので、男性にしかできないということは全くありません。 女性でも普通に出すことができます。 一方ファルセットは、裏声と同じ意味で使う人もいますが、裏声はファルセットと解説第16回で述べたヘッドボイスに分かれるという人、ミックスボイス・ヘッドボイス・ファルセットの三段階に分かれるという人、 さらには、高いほうをヘッドボイス、低いほうをファルセットと呼ぶ人、反対に高いほうをファルセット、低いほうをヘッドボイスと呼ぶ人など、もう全くバラバラと言っていい状況です。 裏声とファルセットは同じとも違うとも言いようがないというのが分かっていただけたでしょうか。 ただし日本語でいう「裏声」は普通の話し声についても使うのに対し、ファルセットは歌唱用語なので歌うときにのみ使います。ここだけははっきり違うといえるところです。 PR |
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