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2016 05,02 07:09 |
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◆発声フィジ・エクセ事例紹介◆ vol.031 2016.05.02号より
☆発声フィジ・エクセの実施事例をご紹介します☆ 数年前に脳梗塞を発症。著明な運動麻痺はないものの認知機能が低下し家ではほとんど動かない生活。 食欲の低下が続いたため検査のため入院してきた70代の男性。声が聞き取りにくいので、なんとかして欲しいとの要望がご家族からあり。 ご本人は自分から話すことはほとんどなく、問われれば短く答える程度。 声は過緊張発声で特にガラガラ声の粗ぞう声が著明。声量も乏しく、呼吸数に問題はないが呼気は弱い。 咳は可能。栄養状態不良。 活動性の低下から全身に廃用が進んだための声量低下で、無理に発声するのでガラガラ声になっていると判断。 目標は呼気筋の可動域と筋力の向上、過緊張発声の消去。 体幹・肋間筋のストレッチと負荷ブローイング、楽なポジションである30度臥位姿勢からの発声練習を週5回実施。 同時に食形態を工夫、食べやすい食事にして栄養状態改善を図る。 開始1週め、30度臥位にすると過緊張発声はかなり軽減。 食欲改善、ほぼ全量摂取。 開始2週め、呼気筋力改善みられ始める。発声練習の姿勢を60度にアップ。この姿勢でも過緊張軽減した発声が可。 座位姿勢では変わらず。 開始3週め、座位姿勢では依然ガラガラ声が主だが、時折クリアな発声が可。 開始4週め、ガラガラ声は残るものの全般に声量アップし聞き取りやすさ向上。自宅退院のためエクセサイズ終了。 コメント:ベースは脳梗塞ですが、それよりもその後の不活発な生活行動で発声に問題が生じたと考えられたケースです。 数年前の脳梗塞から引き続いた問題であれば改善には困難が予測されますが、比較的問題が発生して時間が経っていない様子でしたので実施してみました。 さすがに完全回復には至りませんでしたが、そこそこ実用的な発声ができるようになりました。栄養不良も一因と考えられ、そこの回復も大きかったと思います。 PR |
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