「Aerobic Exercise as a Warm-Up for Singing: Aerodynamic Changes」
Monica McHenry, Joseph Evans
Department of Speech-Language Pathology, School of Health Sciences and Practice, New York Medical College, Valhalla, New York
Journal of Voice Vol 30, Issue 6, 2016, p693-697
音声障害のある医療従事者29人を、5週間25回のトレーニングを行なう呼吸訓練グループと対照グループに分け結果を比較した、という研究。 結果、肺機能に変化はなかったが、/ Z /発声・/ S /無声呼気・アンケート結果には有意な差がみられたとのこと。 今後は症例数を増やし、長期治療の有効性を検討したい、と著者らは結んでいます。
呼吸訓練、とひとくちにいっても、どんな指示をしたか、どんなフィードバックをしたか、ということで結果はまるで違ってくると思われます。 同じトレーニングでも一生懸命やるかどうかで差が出ますよね。このあたりは指示ひとつ、励ましひとつで変わってしまいます。 ここをコントロールせずに効果の有無を云々してもちょっとピントがずれている、と言わざるをえません。
マイケル・ジャクソンの音楽プロデューサーとしても知られるクインシー・ジョーンズが1985年に全米のスーパースターを集めて制作し、全世界で2000万枚以上が売れた「We Are the World」。
そのクインシーがもう一度あの企画をやりませんか、と訊かれたとき、「今はもう、声を聞けばあの人だ、とわかる特徴的なアーティストがいないからね」といったとか。 We are the world参加アーティストの声はそんなに特徴的なんでしょうか。気になったのでひとつ久しぶりに聴いてみようと思います。
こちらの動画を観ながらどうぞ。コメントは登場順です。 https://www.youtube.com/watch?v=wXTcV0F4Dm0
なおこのコメントはあくまでこのWe are the worldを歌ったときの声のみについてのものですので念のため。
「The Development of Conversation Training Therapy: A Concept Paper」
Jackie Gartner-Schmidt, Shirley Gherson, Edie R. Hapner, ほか
Department of Otolaryngology, University of Pittsburgh Voice Center, University of Pittsburgh Medical Center, Pittsburgh, Pennsylvaniay ほか
Journal of Voice Vol 30, Issue 5, 2016, p563-573
「Vocal Tract Discomfort and Risk Factors in University Teachers」
Gustavo Polacow Korn, Denise Abranches, Paulo Augusto
Department of Otolaryngology-Head and Neck Surgery, Federal University of São Paulo, São Paulo, Brazil
Journal of Voice Vol 30, Issue 4, 2016, p507.e1-507.e8
「Disorders and Associated Risk Factors in Teachers and Nonteachers in Iran」
Sadegh Seifpanahi, Farzad Izadi, Ali-Ashraf Jamshidi,ほか
Department of Speech and Language Pathology, School of Rehabilitation Sciences, Iran University of Medical Sciences, Tehran, Iran
Journal of Voice Vol 30, Issue 4, 2016, p506.e19-506.e23